小林節さんの話を聞き、語り合う会@松山大学

 著名な憲法学者で弁護士、最近まで大学で教えていた人、それよりも、昨年の国会の憲法審査会に呼ばれて、安保法制が「違憲である」と断じた時の人、小林節さんの講演と座談会(語り合い,トーク)が松山大学で実現します。
 講演会もそうですが、翌日開かれる座談会は、松山大学に今年オープンした樋又キャンパス/アカデミック・ソーシャル・コモンズ(学生や教員、市民が学問的なことを自由に語り合うために設けられたスペース)で行われます。挙って参加ください。
 この方、もともと改憲の必要性を唱える改憲論者で有名だった人。ところが近年安倍内閣が進める政策にキナ臭さを感じ、一転、護憲の旗を振るようになった人。
 なぜ?と思う人も少なくないだろう。理由は、「近代以降進められてきた立憲政治が破壊されようとしている」から。
 それはどういうことかって?国の憲法というのは、為政者の法制定や執行に際して「ここまではいいが、これ以上はやってはダメ」といった枠組みを与え、そこに制限を設けるためにあるもの。
 ところが、この近代法の原則を転覆させ、かつての封建制下(王政)のように、臣民(国民)の行動に制限をかけ「~をスベシ」、「~はスベカラズ」と権力者がその僕たる国民を縛る「憲法」(正確には、江戸時代の法度)に変えようとしているのだ。
 嘘ではない、昨年9月成立した安保関連法は、11もの法律が束ねられ一括審議されるというひどいものだったが、その中には明らかに現憲法に違反するとされてきた「集団的自衛権」を認める法が含まれていた。憲法学者や国民の多くが、「おかしい」と異を唱えると、おかしいのは「憲法」の方だから、憲法を変えてしまおうという「論理」だ。
 いくらなんでも「こんなバカな改憲」に加担するわけにはいかない。いやそれどころか、もしこれが実現すると、国民の自由が極端に制限される戦前のような国体になってしまう。
 脅しで言っているわけではない。つい2か月ほど前、本学で行われた水林先生の「自民党改憲草案」に関する講演会が行われたが、このとき示された現憲法と改憲草案の対比を見ると、なるほどな、と納得せざるを得ない。
 これ以降は、今度の小林さんの話を聞き判断してほしい。翌日には、たっぷり質問できる時間もとってある。

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まずは、11/13(月)夜の講演会→8号館4階844教室(300人は収容できます)

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続いて、翌朝は、ゆっくりひざを交えた座談会が今年松大にオープンした大学人と市民とが自由に語り合えるスペースで